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講師:正木 香子さん[文字の食卓

私たちは日常のあらゆる場面で、様々なフォントを使って書かれた「ことば」に囲まれて生活しています。本や雑誌、テレビ、インターネット、広告や看板、飲食店のメニュー。それらは見る人の感情を動かし、ドキドキワクワク、おいしい期待を抱かせてくれます。どうしてそんなことが起こるのでしょうか? その答えは、私たちがいつの間にか身につけた「書体のイメージを理解して文字・文章を読む力」にあります。今回の講座では、実際の使用事例を通じて「ふさわしい書体とは何か?」を考えます。当たり前になっている感覚を意識するだけで、数あるフォントの中から読み手にとって心地いい書体を選ぶことができます。その力を活用すればデザインの差別化にもつながります。そして滋味豊かな書体の世界をもっと楽しむことができるのです。同じフォント文化圏を生きるみなさんと、意見を深めることができたら幸いです。ぜひお気軽にご参加ください。

正木 香子(まさき きょうこ)

文筆家。レタリング技能検定中央試験委員。1981年生まれ、福岡県出身。早稲田大学第一文学部卒業。幼いころから活字や写植の書体に魅せられ、〈滋味豊かな書体〉をテーマに各紙誌エッセイを発表している。著書に『文字の食卓』『文字と楽園〜精興社書体であじわう現代文学』(以上、本の雑誌社)、『本を読む人のための書体入門』(星海社新書)、『タイポグラフィ・ブギー・バック: ぼくらの書体クロニクル』(平凡社)

  • ● 日時: 2024年10月5日(土)13:30~17:30(開場13時00分)
  • ● 申込期間: 8/5(月)13:30~9月下旬 ※定員に達し次第締切
  • ● 参加費: 一般 2,900 円 / 学生 2,400 円 ※参加費は当日会場現金払いです。
  • ● 定員: 70名(要事前申込)
  • ● ハッシュタグ: #mtypo11
  • ※SNSでセミナーに関連した発信をする際には、ぜひハッシュタグをつけて投稿してください。
  • ●懇親会
    • セミナー終了後、講師も参加する交流の場として懇親会を開催します。
    • セミナー参加者であれば、どなたでも参加可能です(要事前申込)。
    • 時間:18:00~
    • 会費:1人 4,500円(セミナー参加費と一緒にお支払いください。)
    • 〒390-0815 長野県松本市深志2丁目3-7
      TEL: 0263-36-8150
    • ・セミナー申し込み時に、懇親会の参加する/しないを選択してお申込みください。
      選択に間違いがないか、申し込み時によくご確認いただきますよう、お願いいたします。
    • ・未成年の方もご参加いただけます。(未成年の飲酒は法律により禁止されています。)
    • ・セミナー会場から直接移動される方は、スタッフが懇親会会場まで誘導いたします。
  • 申込時のお願い
    • メールアドレスの入力間違いにご注意ください。
    • 携帯電話のメールなどで、迷惑メールフィルターを設定されている場合には、「matsumoto.typography@gmail.com」からのメールが受信できるように設定を変更してください。
    • Gmail、Yahoo!メールなどで、「matsumoto.typography@gmail.com」からのメールが迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性があります。お申し込み後に、入金のご案内が来ない場合には、迷惑メールフォルダもご確認ください。
  • 申込方法
    • このページ下部の申込フォームより必要事項を入力してください。
  • ご注意点
    • お申し込み後のキャンセル等、お申込内容のご変更はお早めにご連絡ください。
  • 第11回セミナーマップ
  • 第1回(2018年開催)セミナー報告書(講師:正木香子さん)
  • ※記載されている内容は報告書作成当時(2018年)の情報のため、一部現状とは異なる内容があります。
  • セミナーを終えて講師の正木香子さんから
  • このたびは松本タイポグラフィセミナー第一回の講師を務めさせていただき、改めて御礼申し上げます。セミナー終了後、参加者のみなさまが寄せてくださったご感想に、私のほうが強く励まされ、多くの刺激をいただきました。本当にありがとうございました。
    今回は、書体によって喚起されるイメージの豊かさと、そのイメージが人々の「共同幻想」として大衆化することの面白さについてお話しました。
    そして後半では、書き手と対面しながら、フォント名を使わずに書体を選ぶというワークショップを行いました。飛び入り参加してくださったデザイナーの日下潤一さんが、見たことのない楽しそうな表情をされていて、なんだろうこの感じと思ったら、そうだ、テレビのお正月特番で、リアル野球盤を全力でやっているプロ野球選手みたい! そんなふうに文字と向き合えるひとでいたいですね。
    フォントを選ぶということは、誰にも思いつかない斬新なセンスを見せつけることではなくて、同じ時代を生きているからこそ人と重なりあう部分を見つけることだと私は思います。共感性を働かせて、自分のなかに響かせて、共鳴するということ。
    その美しいレース模様を、天の川みたいにみんなで眺めることかできたなら、私にとって、それ以上の喜びはありません。
  • 2018年5月 正木香子