講師:羽良多平吉さん
聴き手:室賀清徳さん(編集者)
羽良多平吉著『断章集 二角形 Digon: fragments』2024年1月6日刊発行・発売 港の人これまで出版物やweb等に発表した詩および散文より約70点を精選、「書容設計」の核を成す詩精神を集成する。1960年代よりの著作目録を付す。
「書容設計」というコンセプトと魔術的な編集感覚で、エディトリアルデザインに唯一無二の境地を切りひらいてきた天才・羽良多平吉。文字とイメージの淡いに立ちのぼる気脈を羽良多がどのように捉えてきたのか、その秘密に迫る。
●羽良多平吉(はらたへいきち)
書容設計家、エディトリアル・デザイナー。1970年、東京藝術大学美術学部工芸科ヴィジュアル・デザイン専攻科卒業。1985年度より2013年度まで女子美術短期大学造形学科デザインコース情報メディア系研究室専攻科講師。1991年、稲垣足穂『一千一秒物語』(透土社、1990年)で講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。
●室賀清徳(むろがきよのり)
編集者。1975年長岡市生まれ。グラフィックデザイン、タイポグラフィにをめぐる企画・編集、評論、教育活動を行う。「The Graphic Deisgn Review」(https://gdr.jagda.or.jp/)編集長。前「アイデア」編集長。共著に『グラフィックデザイン・ブックガイド』『書体のよこがお』(共にグラフィック社)など。東京藝術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。