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講師:鈴木一誌さん

「装丁(装幀)」と「ブックデザイン」という言葉があります。装丁(装幀)は、おもに本の外側のデザインを指し、ブックデザインは、本文をふくめた書物全体のデザインを意味します。本文は、紙面に統一感と適度な変化を与え、ぺージ順に綴じる「ページネーション」と呼ばれる作業によって、読者の眼に見えるように具体化されます。外まわりの装丁も、ページネーションを構成する一部だと考えられます。
ページネーションは、けっして専門家だけの仕事ではありません。企画書やポートフォリオをつくる際、ページ付け=ページネーションが必要になります。ページネーションでは、文字面を紙面のどこに置くかが重要ですが、ここに「プロポーション」という視点を導入し、紙面に見えない格子を配置するグリッド・システムにまで進みます。
ページネーションのほかに、もうひとつ大事なことをお伝えしたいと思います。「粗い目盛りから始めよう」です。グリッド・システムも、粗い目盛りのひとつなのです。粗い目盛りからより細かい目盛りへ、このプロセスをたどることで、その目盛りは〈自分の物差し〉になっていきます。自分の物差しをつくるとの観点から、文字と書体、組版ルール、タイポグラフィ、本文設計=フォーマットづくりを考えていきます。4時間のブックデザインをめぐる旅にご参加ください。

鈴木一誌(すずき・ひとし)〈略歴〉

ブックデザイナー。1950年東京生まれ。杉浦康平氏のアシスタントを12年間つとめ,1985 年に独立。映画や写真の批評も手がけつつ,デザイン批評誌『d/SIGN』を戸田ツトムとともに責任編集(2001~2011年)。神戸芸術工科大学客員教授。
著書に『画面の誕生』(2002年)『重力のデザイン』(2007年)『ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見』(2017 年)『ページと力 増補新版』(2018年)。編著書に『「三里塚の夏」を観る』(2012 年),共編著書に『知恵蔵裁判全記録』(2001年)『映画の呼吸 澤井信一郎の監督作法』(2006年)『全貌フレデリック・ワイズマン』(2011年),『1969 新宿西口地下広場』(2014年)『デザインの種』(2015 年)『絶対平面都市』(2016年)。
デザインのおもなしごとに,『昭和─ 二万日の全記録』『Japan An Illustrated Encyclopedia ─ 英文日本大事典』『クロニック世界全史』『クロニック戦国全史』『人物20世紀』(以上講談社),『戦後50年』『20世紀年表』「シリーズ20世紀の記憶」(以上毎日新聞社),『知恵蔵』『朝日年鑑』『Japan Almanac』(以上朝日新聞社),『大辞泉』(小学館),『茶道大事典』『平安時代史事典』(以上角川書店),『クリティック』(冬樹社),『生体廃墟論』(リブロポート),『想像力博物館』(作品社),『鈴木清順全映画』(立風書房),『小川紳介 映画を穫る』(筑摩書房),『映画監督 増村保造の世界』(ワイズ出版)などがある。
著述に,「ページネーションのための基本マニュアル」(1996年)。「明解日本語文字組版」(1999年,『印刷ガイドブック─DTP実践編』玄光社)。

  • ● 13 時開場 / 13 時半 〜 17 時半
  • ● 会場:松本商工会館 6階601会議室
  • ● 参加費: 一般 2,700 円 / 学生 2,200 円 ※事前支払い(銀行振込)
  • ● 定員: 80名(要予約・定員に達し次第締め切り)
  • ●ハッシュタグ: #mtypo04
  • ※SNSでセミナーに関連した発信をする際には、ぜひハッシュタグをつけて投稿してください。
  • ● 会場への行き方
  • ◎ 松本 IC から車で約 5 分
    1. 松本方面へ道なりに進む
    2. M ウィングの奥側の交差点(信号はありません)を左折
    3. 2 つめの交差点(橋の手前)を左折します
    4. 1 つめの交差点の手前側の角に「松本商工会会館」があります
  • ◎ 駐車場は、近隣の有料駐車場をご利用ください
    1. 中央駐車場(M ウイング北棟)
      • 収容台数……165 台
      • 営業時間……午前 7 時 30 分 〜 午後 11 時 30 分
      • 料金…………150 円/ 30 分
    2. アイパーク伊勢町駐車場
      • 収容台数……206 台
      • 営業時間……午前 7 時 30 分 〜 午後 11 時 30 分
      • 料金…………150 円/ 30 分
    3. 松本城大手門駐車場
      • 収容台数……663 台
      • 営業時間……午前 7 時 30 分 〜 午後 10 時 30 分
      • 料金…………150 円/ 30 分
  • ◎ JR 松本駅から徒歩で約 6 分
    1. ホテル飯田屋の前の道(国道 143 号線)を北へ直進
    2. 女鳥羽橋の交差点(橋を渡る手前)を右折
    3. 2 つめの交差点の奥側の角に「松本商工会館」があります
  • ●懇親会
    • セミナーのあと、講師も参加する交流の場として懇親会を開催します。
    • セミナー参加者であれば、どなたでも参加可能です(要申し込み)。
    • 会費 1人 4,000円
    • ・セミナー申し込み時に、懇親会の参加する/しないを選択してお申込みください。
      選択に間違いがないか、申し込み時によくご確認いただきますよう、お願いいたします。
    • ・未成年の方もご参加いただけます。(未成年の飲酒は法律により禁止されています。)
    • ・会費はセミナー当日、懇親会場にて集金させていただきます。おつりのないように、ご協力をお願いいたします。
    • ・セミナー会場から直接移動される方は、スタッフが懇親会会場まで誘導いたします。
  • ●申込の流れ
    セミナーの参加申し込みは、Webサイトの申し込みフォームからお願いいたします。

    • ①下記Webサイトの申し込みフォームからお申し込みください。
    • ②お申込みを受付後、振込先を記載した「受付メール」を送信いたします。
    •  「受付メール」を受信後、参加費のお振込みをお願いいたします。
    • ③入金を確認しましたら、「申し込み完了メール」をお送りいたします。
    • ※お申し込みの際の注意事項※
      • ・メールアドレスの入力間違いにご注意ください。
      • ・携帯電話のメールなどで、迷惑メールフィルターを設定されている場合には、「matsumoto.typography@gmail.com」からのメールが受信できるように設定の変更をお願いいたします。
      • ・Gmail、Yahoo!メールなどで、「matsumoto.typography@gmail.com」からのメールが迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性があります。申し込み後に、入金のご案内が来ない場合には、迷惑メールフォルダもご確認ください。
  • ● しましま本店-本と電車と春の筑摩野-』(線路の上のブックマーケットin新島々)のご案内
    • 「第4回 松本タイポグラフィセミナー」の翌日に、アルピコ交通上高地線新島々駅にて、ブックイベント『しましま本店-本と電車と春の筑摩野-』が開催されます。当日は「線路上のブックマーケット」として、本物の電車の車内が本屋さんに変身します。セミナーの翌日、春の新島々で本と出会う旅をしてみませんか?
    • 『しましま本店-本と電車と春の筑摩野-』(主催:しましま本店 実行委員会)
    • 公式サイト:https://4040hon10.jimdo.com/
    • 日時  :4月14日(日) 10時30分-15時
    • 会場  :アルピコ交通上高地線新島々駅1番線
    • 料金  :おとな500円・こども100円
    • 松本駅と開催会場の新島々駅を往復される方は、「上高地線電車一日フリー乗車券(http://www.alpico.co.jp/access/ticket/008.html)」のご利用がおすすめです。
  • ●「第4回 松本タイポグラフィセミナー」参加者への特典
    • 当日の「しましま本店」会場で、前日のセミナーのネームプレートをご提示の方には、オリジナルグッズのプレゼントがあります。お楽しみに!